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料理の本棚

澤雅子

キッチンで逢いましょう

独身者や忙しい主婦向けに、この本のパスタレシピ「アマトリチャーナ」を一押しします。
2003/09/03(Wed)
キッチンで逢いましょう
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実はこの本は、トップレシピの「スパゲティ アマトリチャーナ」のためにだけ購入した。立ち読みしていて、「簡単、早い、美味い」と三拍子兼ね備えたレシピであることを、文章、写真及び紙面のレイアウトから直感した。残りページもきれいで、いつもであれば多分迷うことなく購入したのだろうが、あまりにもお洒落すぎてちと違和感を感じたので購入するのをためらい、ならばアマトリチャーナのレシピだけでもメモしよう、と滅多に採用しない倹約モードに切り替えた。しかし、実際にメモし始めて直ぐにこの試みは失敗と自覚する。私の手書きの字は、本人が後で見直しても判読しにくく、ましてメモである。とても読めたものではないからだ。

この日、職場の飲み事が珍しく黒崎駅近くの中華飯店であった。その目の前に地元デパート井筒屋の書店部門クェストがあり、時間が15分程あったので、料理コーナーで手にとったのがこの本だ。そんな事情もあってメモする時間もなくなっていた。「ええい、レストランで家族皆で食べたと思えば(そんなことは滅多にないのだが)、1600円は安いもの。このレシピひとつで元がとれるじゃないか」と買ったのだった。確か1998年だったと記憶している。

実際、このレシピどおりに作ったアマトリチャーナは、またたくまに我が家のパスタ料理のマイブームになった。今までのパスタの一番人気であったアーリオ・オーリオをあっという間に引きずり落とし、今(2003/08)に到るも、我が家のパスタ一番手をキープしている。味もさることながら、実に簡単にかつ安く作れることもポイントが高い。

またあまったソースは、いろいろなものに絡めてお弁当のおかずに使い回せる。それでもあまったら冷凍しておけばよい。我が家では電子レンジで加熱して、殺菌かつ半真空保存できるパック容器に入れ、冷蔵庫で保管している。味もあまり変わりない。お手軽に活用できるこのレシピは主婦にとっては魅力的だ。

このアマトリチャーナを生トマトで作ると水っぽく、レシピ通りに缶詰のホールトマトを使った方が、ベーコンとかみ合って美味しい。完熟の生トマトであれば違うのだろうが、スーパーで売っている普通の生トマトではベーコンに負けてしまうのだろう。昔、お金に糸目をつけない時代に「緑研トマト」を使ってトマトソースを作ったことがあったが、あれは美味しかった。あれ位のトマトであれば、缶詰のホールトマトよりも美味しくできるのは間違いない。が、そんな贅沢は普通の生活ではできるはずがないではないか。「緑研トマト」は無理としても、本物のベーコンを使うとさらに味が奥深くなる。一度試して欲しい。

このレシピのために、我が家では一缶100円なりのホールトマトのストックは常に置いてある。

アマトリチャーナのためにだけでも購入する価値のある本だが、女性ならば、その他のおしゃれな料理も気に入るのではないだろうか。

と、ここまで書いて、オンラインでの入手可能性をチェックした。Amazonは「現在、在庫切れ」。楽天、紀伊国屋では絶版扱い。たった6年前なのに...。このアマトリチャーナは自分なりのカスタマイズはほとんどしていないので、自分のコンテンツとして掲載するのは気がひけるので、今までレシピとしてアップしてこなかった。簡単にできるこのレシピをなんとか皆に知らせる手段はないものだろうか?

しばらくこの書籍評案を心に留めて探していたところ「あった」。それは意外なつながりであったが、後でわかれば必然であった。詳しくは別な機会で触れたい。もうしばらくお待ち願いたい。

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Contents copyright 2003 Mitsuo Sugawara