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栗ご飯

秋=栗ご飯という定式は成り立つか?
渋皮を少し残し、ご飯に渋皮からの色が少しつき、苦みがかすかに感じられて栗の甘みが引き立つというものだ。
kuri_m.jpg
撮影:1997/09/28-29、作成:1997/10/03

参考文献:
  1. 水上勉、土を喰う日々(わが精進十二ヶ月)、新潮文庫 P198 (1982)
  2. 日本放送出版協会、きょうの料理 No.10 P8-9 (1995) \450
  3. 日本放送出版協会、きょうの料理 No.10 P52-53 (1997) \480
  4. うえやまとち、クッキングパパ Vol.5 P99 (1987) 講談社 \450

栗ご飯を作る上で律速段階(この工程が非常に緩慢に進行する為、全過程の進行がこの段階で実際上支配されてしまうような段階をいう/工学関係の技術用語)となるのは皮剥きだ。包丁で剥くと必ず手をきったり、指が茶色くなったりしてなかなか落ちない。これで一発で作る気力が起きなくなる。

栗の下処理には大きく3つの処理方法がある。

  1. 生栗の皮を剥いた後水につけてアク抜き
  2. 10分位茹でた後皮を剥き水につてけアク抜き
  3. 栗の先を切り落とした上で(はじけ防止)網で焼いて皮を剥いてそのまま使用
香ばしさなどでは(3)が美味しいそうだが、私はまだこの方法では作ったことがない。今シーズン(1997)に一度チャレンジしたい。

方法(1),(2)においては栗くり坊主を使うと栗剥きが苦にならなくなる。むしろ子供達が物珍しさも手伝って喜んで剥いてくれる。となれば栗ご飯は手抜き料理の代表になるではありませんか。

材 料 (4人分)
材料分量
米 3.5合
餅米0.5合
酒 大匙2〜3杯
塩 小匙1〜2杯
昆布5〜10cm
栗 20〜40個(皮付きで約500〜1kg)
栗ご飯はできるならば栗があちこちどころか固まっている位たっぷり使おう。私は米4合に栗1kgが満足できる割合だと思っている。

作 り 方

時間画 像コメント

25

30

+
30


4

皮むき
 

写真の栗で1kg。約40個分。これを栗くり坊主を使って栗の皮をスイスイと剥いてゆく。写真は聡思(中2)が剥いているところを撮影。子供でも上手に剥ける。

栗の渋皮の剥き方はいろいろある。茶色の渋皮を親の敵とばかりちょっとでも残さないように剥き、さらにミョウバン水につけて脱色する手法もあるようだ。が、私は水上勉氏のように渋皮を少し残して剥く方法を奨めたい。

剥いた栗は直ぐに水に入れてアク抜き。途中数回水を取り替えて2〜4時間程水につけて置く。まあ2時間もつけておけば上出来。栗剥きを夜なべでする時は30分程度でも構わないと思う。アクも味のうちだ。
1

2
米の準備
 

米は良く研いでザルに上げて30分程水切りしよう。水加減は普通の米よりも心持ち少な目(90〜95%)とする。酒、塩を入れた後昆布を入れ、その上から剥いた栗を乗せて後はスイッチを入れるだけ。栗剥きさえクリアーすればこんな楽な料理はない。

 
出来上がり
 

出来上がりの栗は色は完全な黄色ではなくて茶色っぽくところどころ渋皮があり見た目は悪い。ご飯もほんのり渋皮の色がついている。見かけは悪いが味は秋満載だ。この栗ご飯を食べつけると渋皮をしっかりとって身まで削った栗がかわいそうに思えてならない。渋味も是非加えたい。


楽天で宅配便で「栗」を扱っている主要なところをピックアップしてみました。(2003/09/12)


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