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水餃子(皮編)

餃子を作るならば、やっぱり皮から作ろう。手間かけただけの味を楽しめる。小さな子供達にとっては粘土細工の世界だ。
gyoza_m.jpg
撮影:1997/11/03、作成:1998/02/22

参考文献:
  1. dancyu, Vol.8 p.46-54 プレジデント社 (1993)
  2. 吉野精一、パン「こつ」の科学 P.15 柴田書店 (1993)

[ 皮編 | 餡偏 ]

皮を手作りしたのは今(1997/12/01)から4年前の1993年7月12日であった。当時子供達にも家事を手伝わせており、料理も少し積極的にさせていた時で、少し余裕も出たこともあって、料理で子供達と一緒に楽しみたいと考えていた。そんな時に見たdancyuの記事からこの皮作りに出会った。

親戚・友人に配布していた家族新聞に、初めて挑戦したその時の模様を記事にしたので以下に再掲する。

------------ 引用開始 ------------

菅原タイムス---第11号(1993/6/2〜1993/9/11分)

【料理】みんなで餃子を作って......うまかった!

 今日月曜日(7/12)は、会社の都合で休日。さて晩は何を作ろうか、と考えつつdancyu8月号を見ていたら餃子特集。おっ、これはいい! ということで今日は餃子の完全手作りに子供達と挑戦しました。餃子は水餃子と焼き餃子の2種類にチャレンジすることにしましたので、皮も2種類作成。

4時半に聡思が小学校から帰ってくるなり餃子作りを話すと、聡思も大賛成。早速強力粉と水(焼き餃子用の皮はお湯)とラードをざっとまぜあわせた後、テーブルの上でこねこね。図工の粘土で鍛えてある為か聡思の手つきもなかなかです。(*: 1回目の種作りは実は水の量を間違えてネバネバどころかドロドロになってしまい、聡思からもお父さんこれちょっと違うんじゃない! と指摘され、つくりなおしました。トホホ)
皮の種をしばらくねかせている間に、餡をつくります。ここでも挽き肉と白菜などをコネコネするのは聡思の役目。

淳思がその頃ようやく帰宅し、いよいよ肝心の皮づくりになります。テーブルの上を全部かたずけてキレイに拭き上げてから、全面に小麦粉を打ち、その上でさきほど作成した皮の種を粘土のようにヒマのようにして、ビーダマ位の大きさにちがってからいよいよ麺棒でのばします。麺棒が2本しかないので、私目は円筒状のプラスチック容器で代用です。が、みんな作業のしやすい一本の麺棒の取り合いです。次回からは全員分麺棒が必要だと判明しました。

打ち粉をしっかりしないと皮がくっついてしまうので、どうしても過剰に打ち粉をするので全身粉だらけ。まっ、汚れるのはしようがない! と腹をくくって上半身裸にして(私も)皮つぐりに専念しました。テーブルとその周辺ならびに体は粉まみれですが、麺棒で皮をのばすのが楽しいこと。ガヤガヤやりながら都合約90枚程皮をつくりました。餡をいれるのは後にしてまず子供達をお風呂へ。その間にテーブルなどをキレイにしてからいよいよ餡をつめます。ジャンボギョウザ、小さなギョウザ、変形ギョウザなどいろいろな形を思い思い作ります。自家製の皮は簡単に皮がくっつくので思いの他簡単にできました。

いよいよ試食です。まずは水餃子で、各人の試作品を等分に分けて試食です。皮の厚み、餡の入り方がみんな微妙に異なり腕の差を子供達も感じとった模様です。

味は...うまかったーーー!でした。特に水餃子を醤油味のスープ(丸元さんの鶏ガラスープストック)とともに食したのはとてもおいしかったです。餃子だけでとうとうご飯は抜きでした。自家製皮が予想以上にうまかったのです。はじめての手作り餃子でしたが、レシピ通りの作成でまずは大成功。

最後の焼き餃子を食べ終えたのは7時半。開始から終了まで3時間かかりました。でもしっかりと作ったという充足感とお腹が膨れ大満足です。

今回は汚れてもいいや! と腹をくくったのが大正解で、あれこれ小言をいわず思う存分作ることに専念できました。

また作ろうね! とリクエストが出たのはいうまでもありません。

------------ 引用終了 ------------

材 料 (5〜6人分)
材料水餃子用焼き餃子用
強力粉200 g200 g
105 cc105 cc
小匙1/4〜1/3程度無し
ラード小匙 1杯小匙 2杯
注意 水餃子の皮を熱湯で練るとヒビ割れができて破れやすくなる。水餃子用には「水を使う」と覚えよう。


時間画 像コメント

20

30
生地作り
 

生地の練り込みは広いテーブルの方がやりやすい。我が家のテーブルは1800 x 1100 mmの特注テーブル。この机の上のものを全てとっぱらって、キレイに拭き上げて準備をする。

ボールに強力粉、ラードと水を半分程度いれザックリ混ぜ、残りの水をいれ、適当に混ぜて写真のようにある程度混ざったら、テーブルに移して力を入れて練り込む。

練り込む時は、掌(手の親指の付け根付近)で押し込むように、体重をしっかりかけて練り込もう。パン生地を練る要領に似ている。

途中テーブルに散乱している粉を集めて一緒に練り込むこと。練り込んでゆくとテーブルに粉が散らからないようになってくる。

強力粉200gで、練り込んで丸めた最終状態で大きな握り拳大の大きさとなる。表面にツヤが出てくるまで練りこんだら、ラップにくるみ冷蔵庫に入れて20分以上ねかせる。

寝かせている間に、餡の準備にとりかかろう。丸元流スープストックをとっている場合は、スープの解凍準備もこの時間にしておくこと。

30

60
皮のばし
 

棒状にまるめ、ビーダマ位にスケッパーで切り分ける。切り分けたものを手でつぶしから麺棒でのばす。中心をやや厚く、周りを薄くするのが基本。打粉(手粉)は強力粉を使用する。

注意 文献1)では「打粉は薄力粉」となっているが、文献2)では打粉は強力粉となっている。文献2)によると、強力粉、薄力粉の違いは、原麦が硬質小麦か軟質小麦かの差にある。硬質と軟質の違いは、外郭部分と胚乳部分の硬度に差がある。これらの小麦を製粉した場合に、同一粉砕条件では硬質小麦の方が粗い粒度となり、細かな軟質小麦よりもサラサラしている。したがって打粉の目的である、皮同士をつかないようにする為には、サラサラしたものを使うのが理に適っていることとなる。
以上の解説で私が納得した強力粉を、打粉として使用している。


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