1996年新学期開始直前の話である。
淳思(高2)がおこづかいを欲しいらしい。96年春休みに九州一周自転車旅行を私の
MTBを借りて旅行してから、ちゃんとした自分の自転車が欲しいとのこと。「友達は
バイトもしているよ」とやんわりと牽制球を投げてきた。以前自分の弁当を作っても
っていったら一食に付き200 円だそう、という話をしたことがあったが、結局つぶれ
た。
実は淳思が中学校時代の弁当作成打率は5割を下回っている。淳思の「いいよ、い
いよ」という言葉に甘えてしまった結果である。中学校ではキチンとした食堂はもち
ろんなく弁当がない日はパンと牛乳という昼食であった。昨年は淳思が高校に入り、
高校では食堂があって定食とかを食べることができたので、お弁当作成打率は多分2
割以下であったと思う。しかし、4月(1996年)からは聡思が中学校に通い出すので、
弁当はしっかり作らねばならない。でも過去一年間弁当をつくらずに過ごした為、こ
のままの気持ちでは作ることができない。
淳思に「聡思の弁当をちゃんと作らんといかんなー」と春休み中話していたら、淳
思が「聡思の分も作ったら300円位くれる? 」と聞いてきた。うんうんこれはいいぞ
、ということでじゃ3人分つくってくれたら500円。2人分で300円。淳思分だけだと
100円やろう。20日作り続けたら10000円だ。食材費と外食費を天秤にかければ安いも
のだ。私も助かり、淳思も学校の食堂よりはしっかり食べれるし、聡思もちゃんとし
た弁当にありつける、ということでトリプルメリットがある。
さらに計算だかくなった淳思は「晩御飯作ったらいくらくれる? 」と聞いてきた。
晩御飯でも500円。こっちは味で点数をつけて60点だったら500x0.6=300円だ。ちゃん
と栄養と種類も考えて作ること。ということで淳思の家庭内バイトの話がまとまりつ
つある。
しかしいくら淳思がいったとしても毎日作成は難しく、私も少しがんばって作らねばならない。ただ作るのは途中でへばる恐れがあるので、今回のように毎日公開すれば、ひとつの励み、というより遊びに近い感覚でお弁当を作れる。まして「もし」継続するならば自分の弁当データベースとなる。
実は数年前までは表計算ソフトに毎日の献立を記録していたことがあった。それを
みれば、昨年の今頃は何を食べたかがすぐにわかるので献立立案には参考になったも
のだ。昨年(1995年)はじめからインターネットにのめりこんでからはこの記録は中断
したままであった。 画像付きで記録してゆけば、表計算の時よりもさらにイメージ
が膨らみやすいし、それにこれをさらにデータベース化すれば、聡思が高校卒業まで
の後6年間(ふー、長いなー)は役にたつこととなる訳だ。
そんなことから新学期という抜群にケリのよい時期から開始することした。いつまで続くことやら...。
....1996/04/20記....